・好転反応って整体では言われるけど実際なんだかよくわからない
・痛みが好転反応って言われるけどホントなの?
・整体を受けたらいつもお腹が下る原因は?
こういったお悩みをお持ちではないですか?
好転反応と施術によって純粋に損傷してしまったときの痛みは違います。実際に、施術後に痛みが出たり、張りが取れず繰り返し施術に通って必要のないお金をかけている方は本当に多いです。好転反応と施術によって純粋に損傷してしまった時の痛み、つまり揉み返しについて知らずに好転反応だと思っていると、損傷の治癒が遅くなってしまったり、繰り返し損傷し長く施術が必要になって余計にお金を使う原因にもなりかねません。
そこで今回は、現役の整体師である私が好転反応とはどういったものかについて解説していきます。
結論から言うと、少し大雑把ですが好転反応とは体がよくなるための反応です。そのためずっとそういった反応が出るわけではありません。また施術時以外の時間の過ごし方も大切になります。
これを読んで、施術後の体の反応に対する不安が少しでも減れば幸いです。
この記事の目次
好転反応と揉み返し
好転反応と揉み返しは明確に違うものです。なぜなら好転反応は正常な体の生理反応ですが、揉み返しは損傷だからです。ここでは揉み返しと好転反応の違いについて説明していきます。
好転反応はなぜ起こるのか
まず前提として、好転反応というものに医学的な根拠はありません。しかし、好転反応は筋肉がほぐれたり血流が良くなった時に、流れが悪かった際にたまっていた毒素や老廃物、乳酸やサイトカインという炎症物質などが体をめぐる際におこると言われています。
好転反応は健康を取り戻す過程だとよく言われ、だいたい1~2日程度続くと言われています。
好転反応の過程
弛緩反応 | だるさ・眠さ・倦怠感 |
過敏反応 | 便秘・下痢・痛み・腫れ・多汗 |
排泄反応 | 尿の色の変化・発疹 |
回復反応 | ほてり・痛み・吐き気 |
といった具合に好転反応はおこると言われています。
揉み返しはなぜ起こるのか
揉み返しとは純粋に筋肉や筋膜が損傷し炎症を起こしている際に生じる痛みのことです。強すぎる施術や誤ったポイントへの押圧などによって生じます。
この痛みは1週間ほどで収まることが多いですが、それを過ぎても痛みが治まらない場合は、重篤な損傷を引き起こしている可能性があるため受診をおすすめします。
また、1週間で治まる程度の揉み返しであったとしても、損傷した場所は筋肉が固くなり張りやコリを感じるため繰り返し施術に通うことになってしまうので注意してください。こういった痛みの場合は弱めの施術をお願いしたり、お店を変えることをオススメします。
好転反応と揉み返しの痛みの違いは?
好転反応と揉み返しの痛みの違いは時間の経過ではっきりしてくることが多いです。
好転反応 | 1~2日程度で緩解 |
揉み返し | 4日~7日程度続く |
こういったように回復度合いに差が見られます。
これはコリや張りなどに関しても同様の経過となります。
また、少し抽象的にはなりますが、好転反応は痛みが限局しておらず場所が変わったり、ボワッとした痛みと表現される一方で、揉み返しは痛みの場所が限局的だったり、ズキズキするような痛みと表現されることが多いので参考にしてみてください。
好転反応はなくてもかまわない
ときどき、好転反応がないということは施術が意味ないということでしょうかという質問を受けることがあります。しかし好転反応は毎回出るわけではありません。
施術を重ねていくと、お客様自身の体の老廃物などの処理能力も上がっていますし、体の老廃物も減ってきています。
むしろ、毎回強い好転反応が出るようですと体の状態に施術が追いついていない可能性があるため施術の間隔を縮めてみてもいいかもしれません。
もしも揉み返しを起こしてしまったら
この痛みは揉み返しみたいだなというときは、RICE処置をオススメします。
R:Rest→安静
I:Icing→冷却(氷で行う保冷材は×)
C:Compression→圧迫
E:Elevation→挙上
という意味ですが、揉み返しは基本的には損傷です。
つまり損傷に対する処置が必要になりますが、急性的にはRICE処置が一般的です。
軽度の揉み返しでは安静と冷却の処置で十分かと思いますが、冷却処置の場合は氷で行いましょう。
- 氷を氷嚢や袋に入れる
- タオルで巻く
- 10~15分ほど冷やす
- 動いた後や入浴後をメインに
もし、腫れていたりして圧迫や挙上が必要な場合は損傷が重度のため早期に受診してください。
まとめ:施術以外の時間の過ごし方も大切
好転反応とは体が良い状態になるための反応です。しかし、施術を受けただけで残りの時間で1日に何時間もスマホを見たり、ジャンクな食べ物ばかり食べたりカフェイン・アルコール以外の水分が足りなかったりすると体はなかなか変わっていきずらいです。また、定期的な運動を行っていくことも必要になります。
行きつけの院で運動の指導がある場合はまずそれをやってみていただいて、物足りなかったりやりずらい場合はこういった道具を使った運動もオススメです。
ぜひ読んでみてください。
体のことで悩んでいて施術効果の最大化を目指すなら、施術以外の時間も気にしてみてください。